消費者問題Q&A

2 「必ず儲かる」と言われた株で大損した。損を取り戻せないか?
 付き合いのある証券会社の営業マンから勧められた株式投資信託を500万円ほど購入したのですが,その直後に金融危機が発生して価値が暴落してしまいました。営業マンは平謝りで,「この株は値上がり確実です」「損した分を取り戻せます」と別の株式を勧めてきました。私は専業主婦をしており相場のことは詳しくないのですが,その営業マンとは長い付き合いなので,私に損失を埋めさせるために秘密の情報を教えてくれているのだと思い,300万円ほど株式を購入しました。ところが,この株式も結局暴落してしまい,損失が拡大してしまいました。せめて300万円だけでも取り戻せないでしょうか?

 株式投資信託のような金融商品は,そもそも将来の値動きが不確実であるため,購入者が利益を得られるか否かを確実に予想することできません。にもかかわらず,消費者と事業者の間の取引において,「確実に儲かる」等の断定的な判断を提供されたために,確実に利益を得られるものと消費者が誤信して購入してしまった場合には,消費者契約法第4条1項2号により,申込みないし承諾を取り消すことができます。ここでいう「消費者」とは,個人(事業として又は事業のために契約の当事者となる場合におけるものを除く)をさします。本件では,消費者と事業者の間の契約であり,「この株は値上がり確実です」等の断定的判断の提供により,確実に利益を得られると誤信して契約しているため,申込みないし承諾を取り消して代金を返還してもらうことができます。